去年は7月以降、とってもバタバタしていたのだけど、その割には映画祭で結構な本数を観た。といっても過去に比べると年々観る本数は減っているのだけど。
10月
2023東京・中国映画週間
《中国卓球~窮地からの反撃~》
中国映画週間で観たのはこれだけ。弱体化していた中国の男子卓球チームを立て直すという話、ときけば「どうせ中国万歳でしょ」と思えて、絶対に私は観るはずのない映画。なのに、なぜにこれを選んだかというと、それはただダン・チャオ(鄧超)主演だからですよ。(監督もダン・チャオとユー・バイメイ(兪白眉)のいつものコンビ。)
ストーリーもスポ根ものだしと期待していなかったけど、案外おもしろかった。さすが鄧超&兪白眉監督なだけはあった。
《離れていても/但願人長久》
Q&Aにて、女優さんと監督さん。
香港映画。ダメダメな父親にちょっとイラっとした、時代背景、社会背景があったとしても。方言が1つのディテールになっていると思った。
《満江紅》
中国の娯楽時代劇。これはイー・ヤンチェンシー(易烊千璽)目当て。今、私の一推しの中国俳優。監督もチャン・イーモウ(張芸謀)だし、これはおもしろいだろうと踏んで観て、ほんとにおもしろかった。中国のムロツヨシと大泉洋(私が勝手に認定)が出ていた。
最初のうちはクスっと笑えるコメディ要素もありながら、最後はシリアスで壮大な歴史劇となった。悲しいかな「満江紅」という詩のことを私は知らなかったので、知っていればもっとおもしろさがわかったんだろう。
《烈火青春/Nomad(4Kレストア版ディレクターズカット)》
ポスターは見当たらなかったので案内チラシ?を。
これはふるーい香港映画。「レスリー・チャン(張国栄)の代表作のひとつ」と紹介されていたが、私は観たことがなかったので(日本では過去に映画祭で一度上映されただけらしい)観てみた。はい、「なんじゃこれ?」のトンデモ映画でした。今となっては奇想天外としか言いようがない。れすりは可愛かったけどね。
《ムービー・エンペラー/紅毯先生》
香港のアンディ・ラウ(劉徳華)主演だけど、監督は中国のニン・ハオ(寧浩)で、この人は私の大好きな映画《クレイジー・ストーン 〜翡翠狂騒曲〜/疯狂的石头》の監督さんで、《薬の神じゃない!/我不是藥神》にも製作で関わっているお方。なので「絶対おもしろくないはずがない」と思って観た。
風刺や皮肉満載。アンディの役は往年の大俳優で、彼がSNSに翻弄される姿が滑稽でもあり、でもなんだか愛おしくもあり、さすが劉徳華大先生。
11月
香港映画祭2023 Making Waves – Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力
香港映画祭は恵比寿ガーデンシネマでこじんまりと開催。それはいいんだけど、会場に展示されているポスターに照明が反射してめちゃくちゃ写真が撮りづらかった。なのでここからは画質も粗いので小さいサイズで画像アップ。
《ブルームーン/望月》
ざっくり言うと、まあ人生いろいろあるよねーって話。大雑把すぎてすみません。
アンディ・ロー(羅耀輝)監督と通訳の周さんと主演女優のグラディス・リー(李靖筠)さん。
《風再起時》
アーロン(郭富城)とトニーさん(梁朝偉)、初共演だったんですねー。二人とも長く映画界にいるのに。これは安心して観られる香港の警察ものだった。サスペンスだから当然ドキドキはするけど、出てくる人たちも見知った人ばかりの安定の布陣といいましょうか。そういえば大陸女優のドゥ・ジュアン(杜鵑)が出てた。ご活躍しているようで何より(謎の親近感、笑)。
《ホワイト・ストーム 世界の涯て/掃毒3:人在天涯》
こちらも安定の布陣、ルイス・クー(古天樂)、ラウ・チンワン(劉青雲)、アーロン・クォック(郭富城)、ラム・シュー(林雪)、ロー・ガーリョン(羅嘉良)、アレックス・フォン(方中信)。
しかも潜入捜査官もの。麻薬王(ラウチン)がタイに逃亡するという、これまたどこかで見たような話ながら、まあおもしろかった。最後はドッカン、ドッカンの大迫力。
映画祭で観た映画はここまで。2023年はなんと東京FILMEX で観たのはゼロ本だった。