2023年の映画鑑賞記録、最後です!
ここまで書いてきて、我ながらやっぱりかなり偏っているなぁと。もとは香港映画が好きで、それから中国俳優にも興味持つようになって、中華な映画をいろいろ観るようになった。だけど最近は情報を追っていないので、香港・台湾・大陸の若い俳優さんのことは知らないし、それに今、あちらでどんな映画が作られているかも知らない。
なので、映画祭などで日本で上映されたものを観に行くのみ。4Kリマスター版とかで昔に見逃した映画が上映されれば、それも観に行く。まれに「昔観たことあるけど」な映画をまた観に行くこともある。
基本的に観たいと思った映画は劇場で観る派。家だとあれこれ雑事が気になって、2時間もじっと座って観ていられないので。逆に言えば劇場に行けば、他のことに煩わされることなく映画に集中できる、貴重な時間でもあるということ。
さて、2023年後半に観たのは。。。
11月
《天安門、恋人たち》
新宿武蔵野館で中国のロウ・イエ(婁燁)監督の新作《サタデー・フィクション》公開を記念しての「ロウ・イエ特集上映」をやっていて、そこで観た。
ロウ・イエ監督作品も私はほぼ観ていて、この《天安門、恋人たち》だけが未見だったので。(そういえば2023年の2月に《シャドウプレイ/風中有朶雨做的云》も観たんだった。お久しぶりのエジ(陳冠希)が出てたんだよね。)
《天安門~》というタイトルだけど、天安門事件は時代背景として描かれるだけで、本筋には関係なかった。主演のハオ・レイ(郝蕾)が情緒不安定な女性の役にぴったりだった。
《サタデー・フィクション/蘭心大劇院》
そしてこれがロウ・イエ(婁燁)監督の新作。太平洋戦争直前の魔都・上海が舞台ということで、私の大好きな匂いがしたんだけど、魔都っぽさはあんまりなくて劇場とか稽古場とかの室内場面が多かった。
コン・リー(鞏俐)姉さん、さすがの貫禄。バンバン銃を撃ってた。日本の海軍少佐役のオダジョーがなんかかわいそうになってしまうお話だった(?)。
《アメリ/Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain》
たまにはこういうオシャレな映画も観たくなる。これは「観たい、観たい」と思いながら公開からもう20年もたっていたことに驚く。最近、こうして古い映画を再上映してくれることが多いので助かるなぁ。
映画を観る前、アメリは可愛い少女だと勝手に思い込んでいたけど、実はアメリは立派な成人女性だった(笑) そしてちょっと、というかかなり変わっている。途中、予想外にどぎつい描写もあったりしてドギマギするのだけど、結末はみんなハッピーになってニコニコしてしまう映画だった。
12月
《いますぐ抱きしめたい(4Kレストア版)》
ウォン・カーウァイ(王家衛)監督作品の香港映画。これもかなり古い映画だけど、私はまだ観てなかった。
「裏社会で生きる若者たちの友情と悲恋」とのことなんだけど、まず最初にいくら従妹だからって、年頃の女の子が若い男性の一人暮らしの部屋に居候する?!と思って、それが気になり、次にジャッキー・チュン(張学友)演じる、何度も何度も騒ぎを起こしてや〇ざにやられて顔ぼこぼこになっても懲りないチンピラにイライラ。
オバサン(=私)は年をとって気が短くなり、こんなチンピラに振り回される兄貴分のアンディ(劉徳華)にまでウンザリし始めて、もうダメだね。「マギー・チャン(張曼玉)よ、こんな男のどこがいいんだよ!お医者さんの方が全然いいじゃないか!」と思ってしまって、私には香港映画の裏社会ものはもう楽しめない、と思わされた。
ということで、2023年に観た映画、全部書いたぞー!達 成 感!