《燈火(ネオン)は消えず/燈火闌珊》@ル・シネマ
かつて「香港といえば」の派手なネオンサイン。特に道路に突き出すネオン看板が香港ならではの風景で、オープントップバスでその看板の下を「ぶつかる~!」とか言いながら走りすぎたのが楽しかった思い出。
去年、香港好きの人たちの集まりで、そのネオンサインが今ではすっかり減ってしまったという話を聞いた。そんなことを私はそれまで知らなかったので驚いた。建築法が変わったとかで、次々に撤去されているらしい。
この映画はそんななくなりつつあるネオンサインにまつわるお話。観た人の感想では「号泣した」などというのもあったけど、私はそれほどでは、、。ただこの世の無常は感じたな。何事も「永久」に続くとは限らないんだなぁと。ガイドブックに必ず載るような、あんなにも香港の象徴的だった風景が今はもう無いなんて。
(香港には3回行ったけど、もう香港に行くことはないかもなって去年から思い始めた。たぶん、私はもう行かないかな。)
《白日青春-生きてこそ-》@新宿シネマカリテ
これも香港映画。前に観た《淪落の人》に続いて、黄秋生(アンソニー・ウォン)が気難しい老人を演じていた。私が香港映画にはまり出した頃から既に「あきおさん」はオジサンだったけど、演じる役がもはやおじいさんに近くなってしまったことに、まずなんとも言えない感情。でもそのおじいさん役が上手いんだよね。
で、これは難民の子とタクシー運転手(あきおさん)の交流を描く。ラストが哀しかった。あの子はこれからどうなるのかな、生きていければよいけどと胸が締め付けられた。
最近、こういう香港のヒューマンドラマ的な映画がたくさん公開されるから嬉しい。香港にはもう行かないかもと言いつつ、映画で観るのは好きなので。そういえば私の一番好きな香港俳優の新作映画がやっとやっとこの夏に本国で公開されるらしいのだけど、またドンパチ満載の映画みたいで、それもいいんだけど、どっちかというとヒューマンドラマでじっくり演技を観たいなぁ。本人はアクションやりたいんだろうけど。
※※※1月には他に《ゴジラ-1.0》を観た。それについてはアップ済み。
※※※2月には《ウォンカとチョコレート工場のはじまり》を観た。